現在、イスラエルとパレスチナの間で激しい戦闘が繰り広げられています。
経緯は、さまざまなメディアで取り上げられているようにイスラム原理主義組織ハマスが大規模なミサイル攻撃をイスラエルにしたことが発端です。このハマスとイスラエル軍との戦闘は、人道支援を行なっているエジプト以外にも、イエメン、ヨルダン、イランやイラク、カタールなど周辺のアラブ諸国を巻き込みながら単にパレスチナとイスラエルの問題だけではなく、宗教的な背景やロシアやアメリカなど西欧諸国も絡んでいる複雑で解決が難しい問題になっています。すでにパレスチナの人々が1万人以上死亡、そのうち4000人以上が子どもの犠牲者だということです。
医師として国際人としてアラブ、パレスチナの人々の助けになるようカイロ大学小児病院の設立に貢献してきた者として、多くの病院が壊滅的な被害を受けたり、半数近くの病院が電力不足で稼働ができない状況にとても心痛な想いです。おそらく、カイロ大学小児病院にもこの紛争で傷ついた多くの子供達が運び込まれてくるのでしょう。
一刻も早く停戦が実現することを切に願っています。
夕刊フジ2023年10月24日掲載記事より
夕刊フジ2023年10月25日掲載記事「動乱の時代」より抜粋
産経新聞10月24日記事「教えてK-da先生」より抜粋